神戸市北区で行われるローカルMaaS実証実験にて
交通ギフトアプリ【キテネ】実証
大和自動車交通株式会社（以下、大和自動車交通）が参加する、神戸市北区において実施しているラストマイル移動サービスの実証で、有償によるローカルMaaSの実証実験（以下、本実証実験）が開始されました。本実証実験では、地域のスマート化を図るよう、地域生活に欠かせないラストマイル移動とそれに連携した多様なサービスを提供し、それらが住み心地の良い地域づくりに役立つか、そしてその社会実装に必要な事業性を検証することを目的としています。本実証実験で大和自動車交通はそのサービスの1つとして交通費ギフトアプリ【キテネ】の開発・運用を担当。また、子会社の大和物産株式会社が運営主体として実証実施を担当しています。
＊交通費ギフトアプリ【キテネ】とは…
"来て欲しい人"から"行きたい人"へ公共交通のデジタルギフト券を気軽に送れるサービスを目指しています。例えば、遠方の友達が遊びに来てくれる際に、待合せ場所までのタクシー代をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。現金で渡すと、申し訳ないと思ってしまうような場面でも、デジタルギフト券にしてプレゼントすることで相手も気兼ねなく受け取れるのではないでしょうか。
このようなコンセプトを基に、本実証実験においてはB2Cの需要に焦点を当てました。 具体的には、遠方からの集客を課題とする店舗様が交通費の全額又は一部をお客様にプレゼントするキャンペーンを実施することで、店舗様が的確に遠方のお客様に対してアプローチすることが可能ではないかという仮説検証になります。ただし、本実証実験ではタクシー乗務員の作業負担や公共交通事業者のシステム導入コストを考慮し、デジタルギフト券は用いず、ポイントバックによってお客様に還元する方法を採用しました。ポイントは本実証実験期間中にAmazonギフト券に交換することが可能です。
大和自動車交通では新しいサービス開発を進める中で、公共交通事業者の一員であることを自覚し、自社の利益だけを追求するのでは無く、他の公共交通機関と連携することで公共交通機関利用者のQOL向上に資することが大事であると考えています。
キテネ（kitene）においても、単なる"来てほしい人"と"行きたい人"のマッチングアプリに終わるのでは無く、両社を結ぶ公共交通機関にとってもローコストで新たな需要を呼び込み、公共交通機関全体の持続性、発展性の一助となれば幸いです。
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